歯周病治療
あなたも歯周病?
まずはご自身のお口の中をチェックしてみてください。こんな症状はありませんか?
朝起きたとき口の中がネバネバする
歯を磨くと歯ブラシに血が滲んでいる
歯茎が赤く腫れている
指で歯を押すとぐらぐらしている
冷たい物を食べると歯にしみる
歯茎が下がってきて歯が長く見える
もし一つでも当てはまる項目があれば、もしかしたら歯周病かもしれません。放っておくと症状が悪化しますので、早めに当院で検査や診療を受けましょう。
歯周病は早期発見・早期治療で完治できる病気
歯周病は歯周病菌による感染症で、感染しても初期症状はほとんどありません。徐々に進行していくため、症状が現れたときはかなり進行しています。重度になると歯がぐらついて治療が難しくなり、さらに悪化すると歯が抜け落ちてしまいます。一見恐ろしい病気のように感じますが、早期発見・早期治療を行えば、ほとんどが完治できます。
歯周病予防の基本は、毎日の歯磨き
最も効果的な歯周病予防は毎日の歯磨きです。磨き残しがあったりブラッシングを怠っていると、お口の中は細菌が繁殖しやすい環境になり歯周病のリスクが高まります。まずは、正しいブラッシング方法を身につけて汚れをしっかり落とし、お口の中を清潔に保つことから始めましょう。さらに歯茎のマッサージも行うと、血行が良くなって歯茎が引き締まってきます。毎日の歯磨き習慣と歯茎のマッサージで、歯周病を予防しましょう。
当院の歯周病治療
スケーリング
歯の表面に付着したプラークや歯石を、スケーラーと呼ばれる専用器具でていねいに取り除く処置です。歯の表面が滑らかになって汚れがつきにくくなります。歯石は時間が経つと再付着しますので、定期的にスケーリングを受けてお口の中を歯周病になりにくい環境に整えましょう。
歯周外科治療
スケーリングなどでは歯周病の改善が難しい場合に行う外科治療です。歯周外科治療には歯茎を切開して根に付着した歯石を直接除去するフラップ手術、歯茎の状態を改善する再生療法、歯周ポケットを浅くする手術など色々な治療法があります。歯周病の進み具合や歯肉の状態を診ながら、適切な処置を施します。
歯周病治療の流れ
STEP1.お口の中の診察・検査
自覚症状や生活習慣についてお聞きし、正確に診断するための検査をします。検査では、歯茎や歯槽骨の状態、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さ)炎症の有無などを調べます。
STEP2.治療説明
検査結果をもとに診断し、治療方法を詳しく説明します。治療方針は患者さまが十分に納得してから決定しますので、少しでも不安や疑問があれば遠慮せずにご質問ください。
STEP3.歯周病初期治療
毎日の歯磨きでは落としきれないプラークや歯周ポケットの内部に付着したプラーク・歯石をていねいに除去します。併せて患者さまの歯や歯茎の状態を診ながら、効果的なブラッシング方法を指導します。お口の中の状態をチェックしながら磨き癖やブラッシングのポイントを説明しますので、しっかりマスターしましょう。
STEP4.再評価
スケーリングを4~5回行ったあと、お口の中の状態を再確認します。歯肉の改善が認められた場合は歯周病治療を終了し、安定した状態を維持するために定期的なメインテナンスに移ります。初期の歯周病でしたらこの段階でほぼ完治しますが、スケーリングでは改善が難しいと判断した場合は歯周外科の治療を行います。
STEP5.メインテナンス
歯周病は再発リスクが高いので治療後のメインテナンスが重要です。歯のクリーニングやスケーリング、ブラッシング指導を受けることでお口の中を歯周病になりにくい環境に整えることができます。プラークや歯石を除去しても数ヶ月後には再付着しますので、3~4ヶ月に一度、定期的に受けていただくことをお勧めしています。
歯周病の進行
健康な歯茎は薄いピンク色をしていて、歯周ポケットは浅く歯肉が引き締まっています。歯周ポケットの目安は3mm程度ですが、炎症が広がるとさらに深くなり、そこにプラークや汚れが溜まると症状はさらに悪化します。
歯肉炎(初期の歯周病)
プラークや歯石が歯周ポケットに入り、歯茎に炎症が起きています。症状としては歯肉が赤く腫れたり歯を磨くと出血することがありますが、歯槽骨は溶かされていませんので歯の動揺はありません。
この段階であれば歯のクリーニングを数回行い、歯や歯茎の境目に付着している汚れを除去し、毎日のブラッシングを徹底することで完治できます。
軽度歯周炎
歯周ポケットの溝が4mm程度まで深くなった状態です。歯周ポケット内にプラークや歯石が溜まり、歯茎の色が赤みを帯びるなど炎症がより強くなります。歯を支える歯槽骨が溶け始めます。
まずはブラッシングで歯茎の改善を図り、歯石の除去を行います。麻酔をかけて歯周ポケットの内側に付着している歯石を除去するルートプレーニングという治療を行うこともあります。
中度歯周炎
歯周ポケットが5~6mm程度まで深くなると、歯槽骨がさらに溶かされ歯のぐらつきが出てきます。歯茎の痛み、膿、出血、きつい口臭などの自覚症状が現れます。また歯と歯の間のすき間が広がり、歯並びが悪くなることがあります。
ブラッシングで歯茎の改善、歯のクリーニングやルートプレーニングを行います。それでも改善が難しい場合は歯周外科による処置を行います。
重度歯周炎
歯周病がかなり進み、歯肉が化膿して真っ赤に腫れあがり、歯槽骨がかなり溶かされて歯茎が大きく後退した状態です。歯の動揺が激しくなって硬い物が噛みにくくなります。
保存が可能な場合は、歯周外科手術や再生療法など症状に応じた処置を行います。歯の根が露出している場合など保存が不可能と診断した場合、残念ながら抜歯になります。